クラシック音楽ファンに贈る♪名曲案内♪
戦争映画のオペラ「魔笛」
ちょっと変わったオペラを見ました。モーツァルトの傑作「魔笛」でした。英国の天才ケネス・ブラナーがモーツァルトの名作オペラ「魔笛」を完全映画化したものです。

原作ではどこかエジプトを思わせるオリエンタルなムードを漂わせたおとぎ話のような設定になっていましたが、この映画では第一次世界大戦下のヨーロッパが舞台となっていました。

あらすじはこうです。「前線の塹壕で、若い兵士タミーノは毒ガスに命を狙われ気絶する。それを救ったのは夜の女王の侍女を務める三人の従軍看護婦だった。タミーノの前に現れた夜の女王は、さらわれた娘パミーナの救出を依頼し、彼に魔法の笛を託す。タミーノは兵士パパゲーノと共にザラストロの城砦へと向かい、そこでパミーナを見つけた。二人はすぐに恋に落ちるが、タミーノは愛を成就するため、困難な試練に立ち向かうことになる。」・・・と原作とほぼおなじです。
しかしながら、舞台を第一次世界大戦中に定めることで、戦争と平和、生と死、愛と憎しみ、光と闇の対比がくっきりと描き出されていました。

絶対絶命の危機に「魔法の笛の音」が鳴り響くと、兵隊たちは武器を捨て心穏やかになり笑顔で踊りだす、というところはまさにおとぎ話ですがこの陰惨な殺戮の場でのモーツァルトの天国的な音楽は従来のオペラで聴くよりもずっしりと心に染み渡りました。
もしこのように音楽の力によって悪魔のような憎悪の感情が癒やされるのは音楽家にとってはこれ以上の喜びはないでしょうね。

劇中で敵だと思っていたザラストロが傷ついた兵隊や民間人を手厚く看護する場面や、民主的な指導者ぶりを見てザラストロに心酔する「タミーノ」が最後にはパミーノと共に「魔法の笛」を持って敵に和平交渉に行く場面はこのオペラのクライマックスとなっていました。
オペラだと後半は説教がましく退屈するのですが、このオペラ映画では後半のザラストロが登場するところからが見ごたえありました。この映画を見てつくづくモーツァルトは時代を超えた真の天才だと思いました。暗い世の中に一条の光が差すようにモーツァルトの音楽が鳴り響くのは感動的でした。

また、コンロン指揮ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏も、きびきびとしたリズムと生命力にあふれたものでした。

魔笛魔笛
ケネス・ブラナー モーツァルト

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「名曲探偵アマデウス」は面白い!
名曲探偵アマデウス、クリックで拡大

名曲探偵アマデウス」というのをご覧になったことがありますか。筧利夫が扮する探偵、天出臼夫が数々の難事件を解決するという、ミステリー仕立ての音楽(バラエティ?)ドラマです。(助手の響カノン役には黒川芽衣が演じています。)

NHKの衛星放送でしか放送していなかったので最近まで知りませんでしたが、先日偶然に、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番の回を見ることが出来ました。銀座の高級クラブのママさんの依頼によるもので、モーツァルトのピアノ協奏曲20番の作品に潜む秘密とママさんの恋を絡めて依頼を解決するというお話ですが、実際の演奏を紹介したり音楽学者による解説があったりして、単なるバラエティでもないしまた教育番組でもないという不思議な味わいの音楽ドラマでした。

私はこの番組を見るなり、すぐに虜になってしまいました。クラブのママさんが事務所に飛び込んでくるなり「テレサ・テンのつぐない」に似たメロディのことを訪ねるところからこの不思議な世界にはまり込んでしまいました。この曲とモーツァルトの協奏曲の主題と似ているということから、どんどんモーツァルトの作曲の秘密へと入り込んでゆく手法は見事なものでした。

こんな素晴らしい番組なのに、既にここまで14話が終わっていました。今まで全く知らなかったことが残念でなりません。このあと、サラリーマンが家に帰ると「ブラ4」とメモされた書置きを残して若い妻が姿を消したというブラームスの交響曲第4番の回も見ましたが、これも見事な謎解きで抱腹絶倒のラストは本当に面白かったです。

堅苦しい音楽理論のクラシック音楽を良くぞここまで面白く脚色したものだと感心してしまいます。次回はガーシュインのラプソディ・インブルーなので、どんな展開になるのか楽しみでなりません。

クラシックファンでまだこの番組を知らない方はどうぞご覧になってください。本当に面白いですよ!そしてNHKさんどうかまた再放送をしてください。お願いします!!

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”世界ウルルン滞在記”が終わりました
原田龍二がラオスに再会の旅へ
とうとう終わってしまいました。心に”穴が開いた”ようにさびしい気持ちです。
1995年スタート以来、13年半にわたり、104の国と地域を688人が旅してきたウルルン。“ウルルン”のタイトルに込められた「出会ウ・泊まル・見ル・体験(たいけン)」をキーワードに、ホームステイを通して、世界の人々の暮らしやそこにある文化を伝えてくれました。

昨日の最終回は、ウルルンの大フィナーレでした。これまでの名場面を紹介し、旅人たちが大集合し経験を語ってくれました。たった2時間弱の番組内に13年間のエピソードが語れるはずはなく、ほんの一部だけだったので物足らない最終回になってしまいましたが・・・。
出来るなら、最終回スペシャルは日本テレビの”24時間テレビ”のように一昼夜紹介して欲しかったほどです。別れた後どうなったのか知りたいこともたくさんありました。

山本太郎が初めて、ニューギニアの現地での男性の正装のコテカ(ペニスケース)をして出てきたときの衝撃は今でも忘れることは出来ません。また村の貧弱な農業を助ける為に、俳優の津田寛治が徳島のさつま芋農家のふたりを引き連れての回は、この番組の”白眉”ではなかったでしょうか?今ではこの村も立派な「なるとキントキ」が出来、裕福になっていると締めくくっていましたね。

外国での生活をしないまでも、外国に対する”偏見や恐れ”を取り除いてくれる貴重な番組でした。もっともっと感動的な旅を紹介して欲しかったです。これからは出来れば年4回の特番でも紹介して欲しいです。心待ちにしています。
その時もナレーターは「下条アトム」さんでお願いします。他の人ではウルルンになりません。

それにしても過酷な取材をしたスタッフやタレントの皆さんには頭が下がる思いです。先進国ではないアフリカやアジアの原始的な生活の方がより感動的だったのは、全てスタッフの涙ぐましい働きがあったからだと思います。”この13年間本当にご苦労様でした”とお礼が言いたい気持ちでいっぱいです。そして”素晴らしい番組をありがとう!”・・・と。

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いよいよ北京オリンピック!
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あと3日で北京オリンピックです。待ちに待ったと言おうか「とうとう来てしまった!」という感じです。開催に至るまでに数々の問題が吹き上がり、今や「めでたく開催」というより「不安」の方が多い気分です。チベット、新疆ウィグル問題など中国国内の多くの問題を抱えながらのオリンピックです。今日も新疆ウィグル自治区カシュガルで武装警官を襲ったテロが発生し騒然としています。

北京では軍隊、警察の警備がすさまじくまるで戒厳令下の都市警備のようです。こんな危険なところに行く人も少ないはずで、各試合会場のチケットが売れ残っているそうですね。地下鉄に乗る際にも荷物検査があり、ペットボトルの飲料は必ず検査官の目の前で飲んで安全であることを証明しなければなりません。

こんな状態の国にオリンピック開催を決めたIOCの責任は重いのですが、決まった限りは無事にスポーツの祭典が終わることを祈るばかりです。

さて、現在続々と日本選手団が北京に到着していますが、日頃の練習の成果を発揮して、表彰台を目指して頑張って欲しいものです。・・・・・私はこんな危険な中国に行くつもりはなく、安全な家の中のテレビで精一杯応援するつもりです。フレー!フレー!ニッポン!!(写真は北京に向う、サッカーなでしこジャパンの一行です。)

それにしても、なぜこの熱い8月に開催するのでしょうか?10月頃の涼しい時にしたらいいのに・・・・と疑問を持っています。マラソンやサッカーなど脱水症状になって危険じゃないですか。北欧などの北国の人などはバテてしまって力が発揮できないでしょうね。そんな心配もあります。

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巨匠・朝比奈隆の生誕100年!
今年は大阪フィルの指揮者であった朝比奈隆氏の生誕100周年だそうですね。先ほどまでNHK教育テレビで彼の演奏を紹介していました。晩年のすぐれた演奏を聴いていると、確かに恰幅の大きい素晴らしい演奏ばかりでしたね。

でも、私にとっては朝比奈隆は巨匠でもなんでもなく、気さくな大阪の”おじさん”というイメージが強かったのです。
というのは私が高校生のころ、毎月のように大阪フィルの定期演奏会を聴きに行っていたからです。定期演奏会の入場券が各府立高校に割り当ててあったのでしょうか、いつも只で手に入れることが出来ました。今もそうでしょうが当時はもっとクラシック音楽に興味のある人が少なく、何千人も収容できる大阪フェスティバルホールがガラガラだったのを覚えています。

特に私たちが座る3階席(?)天井が間近に迫った最上階はほとんど空いていました。その席から見るととオーケストラのメンバーが蟻のように小さく見え、その発する音楽も蚊の鳴くような か細いものでした。

当時、レコードで行進曲や序曲集の派手な音楽ばかり聴いてきたクラシック初心者にとって、ブラームス、ベートーベン、ブルックナーは退屈な音楽に感じました。その上、オーケストラも下手でホルンなどしょっちゅう音をはずすのでそのことばかりが気になったものです。

ところが後年、朝比奈隆率いる大阪フィルのベートーベン、ブルックナーは世界的に有名になり、海外でもその名が轟き、亡くなられた今でも名演奏だと語り継がれるようになりました。朝比奈隆のブルックナーが有名になるにつれてその演奏会はもう超満員でそう簡単には聴くことが出来なくなりました。昔は演奏会の席がガラガラだったのが嘘のようです。

私も歳を経て、朝比奈隆の芸術が少しでも分かるようになりましたが、あの頃は一体何を聴いていたのでしょうか?ただ表面的な派手な音響のみを期待していたように思います。朝比奈芸術の本当のすごさには全く気が付きませんでした。
今ではCDやDVD,放送だけでしか会うことが出来ませんがあの頃もっと真剣に鑑賞していたら・・・・と後悔しています。
何しろほとんど居眠りばかりしていたものですから。・・・・もったいないことでした。


ブルックナー: 交響曲第9番 朝比奈隆/
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