クラシック音楽ファンに贈る♪名曲案内♪
JCバッハとモーツァルト
バッハの末っ子、2番目の妻「アンナ・マグダレーナ」との間に生まれた10番目の息子、ヨハン・クリスティアン・バッハはバッハ家では異例のオペラ作曲家として成功しました。
JCバッハ

父のセバスティアン・バッハの50歳の時の子供だったので、おそらく小さいころから偉大な父より音楽教育は受けたのでしょう。1750年15歳の時に大バッハが亡くなったので、彼は大学に進むことが出来ず、ライプツィッヒを離れてベルリンに移ったということです。

ベルリンには29歳も年上の異母兄カール・フィリップ・エマヌエル・バッハが宮廷音楽家として活躍していたからです。そこで親子ほど年齢の違う兄から音楽の手ほどきを受け、54年にはイタリアに留学しそこでオペラに接したのです。

オペラの本場のイタリアで彼の関心は教会音楽からオペラに移ってしまい、生涯オペラ作曲家として生きてゆくことになるのです。そしてロンドンの劇場からの2曲のオペラの依頼を受けて、今度はイギリスに渡る事になりました。1762年のことでした。この年に発表したオペラ「オリオーネ」は大成功を収め、以来ドイツに帰ることなくイギリスで生涯を過ごすのです。

ヘンデルとよく似た生涯を送るのですが、晩年は人気が衰え多額の借金を抱えたまま亡くなったと聞きました。現代なら巨額の著作権料が入り悠々自適の生活が出来ただろうに残念でなりません。まあ、JCバッハに限らず、昔の芸術家は皆、極貧にあえいでいましたが・・・。

さて、1764年、8歳のモーツァルトがロンドンを訪れたときバッハと出会い、1年半もロンドンに滞在しクリスティアン・バッハの作曲技法を学んだということです。モーツァルトの交響曲の手法はこのときに完成し、また基本的にはクリスティアン・バッハのスタイルで生涯交響曲を書き続けたといっていいでしょう。

それほどモーツァルトの初期の交響曲はJCバッハにそっくりなのです。

さて、JCバッハのオペラは現在再演されることがほとんどありませんが、序曲は相当残っていてシンフォニアとして有名なので聴くことが出来ます。モーツァルトのように軽快で流麗な曲が多く、聴くものの気持ちを晴れやかにしてくれます。

さすがはモーツァルトの先生だと思わせる素晴らしい曲ばかりです。モーツァルトのお好きなかたはきっと気に入ると思います。


B0000037FEJ.C. Bach: Six Grand Overtures, Op. 18
Johann Christian Bach William Boughton English Symphony Orchestra
Nimbus 1994-08-02

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