クラシック音楽ファンに贈る♪名曲案内♪
巨匠・朝比奈隆の生誕100年!
今年は大阪フィルの指揮者であった朝比奈隆氏の生誕100周年だそうですね。先ほどまでNHK教育テレビで彼の演奏を紹介していました。晩年のすぐれた演奏を聴いていると、確かに恰幅の大きい素晴らしい演奏ばかりでしたね。

でも、私にとっては朝比奈隆は巨匠でもなんでもなく、気さくな大阪の”おじさん”というイメージが強かったのです。
というのは私が高校生のころ、毎月のように大阪フィルの定期演奏会を聴きに行っていたからです。定期演奏会の入場券が各府立高校に割り当ててあったのでしょうか、いつも只で手に入れることが出来ました。今もそうでしょうが当時はもっとクラシック音楽に興味のある人が少なく、何千人も収容できる大阪フェスティバルホールがガラガラだったのを覚えています。

特に私たちが座る3階席(?)天井が間近に迫った最上階はほとんど空いていました。その席から見るととオーケストラのメンバーが蟻のように小さく見え、その発する音楽も蚊の鳴くような か細いものでした。

当時、レコードで行進曲や序曲集の派手な音楽ばかり聴いてきたクラシック初心者にとって、ブラームス、ベートーベン、ブルックナーは退屈な音楽に感じました。その上、オーケストラも下手でホルンなどしょっちゅう音をはずすのでそのことばかりが気になったものです。

ところが後年、朝比奈隆率いる大阪フィルのベートーベン、ブルックナーは世界的に有名になり、海外でもその名が轟き、亡くなられた今でも名演奏だと語り継がれるようになりました。朝比奈隆のブルックナーが有名になるにつれてその演奏会はもう超満員でそう簡単には聴くことが出来なくなりました。昔は演奏会の席がガラガラだったのが嘘のようです。

私も歳を経て、朝比奈隆の芸術が少しでも分かるようになりましたが、あの頃は一体何を聴いていたのでしょうか?ただ表面的な派手な音響のみを期待していたように思います。朝比奈芸術の本当のすごさには全く気が付きませんでした。
今ではCDやDVD,放送だけでしか会うことが出来ませんがあの頃もっと真剣に鑑賞していたら・・・・と後悔しています。
何しろほとんど居眠りばかりしていたものですから。・・・・もったいないことでした。


ブルックナー: 交響曲第9番 朝比奈隆/
大阪フィルハーモニー交響楽団(DVD) ◆20%OFF!



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幸せの音楽〜夏の夜の夢
このところテレビのワイドショーは先日の秋葉原での事件のことばかりで、気分が暗くなります。会社を憎み、親を憎み、社会を憎み、あのような凶悪な行動にでた人間の 捕まったあとの魂の抜けたような顔を見ていると背筋に冷たいものが走ります。

こんな気分を吹き払いたく今日は本当に久しぶりに「メンデルスゾーンの真夏の夜の夢」を聴きました。子供のころ序曲とスケルツォ、夜想曲、結婚行進曲のみが収録された17センチレコードで聴いて以来、大好きな曲になっています。(シューリヒト指揮北ドイツ交響楽団でした)
シェークスピアの喜劇の付随音楽として書かれたこの音楽は、まるで妖精たちが飛び交うように弦楽器のトレモノや木管楽器の可愛い魅力的な響きが「夏至の夜の前夜」の不思議な雰囲気をかもし出しています。

CDではプレヴィン指揮の全曲盤を楽しんでいますが、メンデルスゾーンの健全な魂に触れたかのように聴くものの心を幸せでいっぱいにしてくれます。中間部の夜想曲はホルンがメルヘンの恋人たちの世界に誘ってくれるようです。私は交響曲4番イタリアとこの夜想曲は、クラシック音楽の中で最も美しい愛の音楽だと思います。

つづく結婚行進曲はもう聴き飽きてしまって単独では飛ばして聴くのですが全曲盤では物語のクライマックスとなり印象が違ってきます。

なお、この音楽の序曲はメンデルスゾーンが17歳の時の作品です。序曲以外は17年後の34歳の時に完成されました。でも驚くことに2期にわたって書かれた作品は全く違和感がなく一気に書かれた印象があります。メンデルスゾーンがいかに早熟な天才だったかという証明ですね。

さてもうすぐ「夏至」です。ヨーロッパでは夏至の前夜には妖精たちが飛び交い何か不思議なことが起こると言い伝えられ、若い男女が幸せな結婚を祈るという風習があるそうです。
日本でも夏至にはそんな幸せの妖精が若い人たちの上にも降りて来ればいいですね。


メンデルスゾーン:≪真夏の夜の夢≫ほか


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