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ニューイヤー・コンサートのことを書いたらウィンナワルツのスイッチが入ってしまい、色んな演奏を聴いてみました。そんな中でフェレンツ・フリッチャイの61年の演奏に心打たれました。
フリッチャイといってもご存知ない方もおられるかと思います。何しろ48歳の若さで1963年に亡くなっているのですから。亡くなるまでの13年間は白血病の為、何度も手術を繰り返して復帰するたびに数多くの録音を行い、ドイツ・グラモフォンのエースとしての期待がかけられていました。もしこんなに早く亡くならなければ、カラヤンの活動も制限されていたことでしょう。ひょっとしたらベルリン・フィルの常任指揮者になっていたかも知れません。 今でも、フリッチャイの指揮したモーツァルト交響曲やオペラ、ベートーベンの交響曲は名演奏としてカタログに残っています。 こうした、事情のある指揮者のウィンナ・ワルツ集がただ単なる舞踊音楽で終わるわけはありません。誰よりも遅いテンポで、じっくりと味わうように演奏しています。そこにはウィーン情緒とか愉悦感などは殆ど無く、ただひたすら音楽に奉仕しているような感じさえ受けます。 まさに命を懸けた演奏ではないでしょうか。私はこんなに味わい深く充実した、ウィンナワルツを聴いたことがありません。まるで交響詩のようです。 ウィーンの貴族や大衆に大いに愛されたワルツが、ベートーベン、モーツァルトに匹敵する芸術作品にまで高められた気がしました。今までじっくり聴く機会が無かったのか、あるいは自分の鑑賞力の無さだったのでしょうか、フリッチャイのウィンナワルツがこんなにすごいものだとは気が付きませんでした。聴けば聴くほどずっしりとした思いが込められていて、音楽が心に語りかけてきます。 最後の「ウィーンの森の物語」では感動のあまり目頭が熱くなったほどです。 (演奏はベルリン放送交響楽団1961年の録音です。)
ヨハン・シュトラウスII:こうもり 序曲 フリッチャイ(フェレンツ) ベルリン放送交響楽団 J.シュトラウス |
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2007-12-02 Sun 00:17
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| 夜想曲〜Nocturne〜 |
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