クラシック音楽ファンに贈る♪名曲案内♪
歌を感じる交響曲〜シューベルト
交響曲に初めて歌を用いたのは、ベートーベンでした。合唱交響曲は音楽の最高傑作として今なお演奏され続けています。それに反して31年の短い生涯に600曲以上も歌曲を書いたシューベルトは、意外にも歌つきの交響曲を作りませんでした。

でも、私はシューベルトの「劇音楽ロザムンデ」や交響曲5番、「未完成交響曲」を聴くたびに、シューベルトは心のそこからの歌を愛した作曲家なのだなあ・・・と思います。

どの曲を聴いても、メロディが美しく暖かく、まるでオーケストラ全体で歌を歌っているように聴こえるからです。

最後の交響曲として有名な第9番(8番)「グレート」は死後10年経ってから、シューベルトの兄の家でシューマンが発見して、メンデルスゾーンの指揮の下1839年にライプツィッヒで演奏されました。(生前に発表されなかったとは本当に悔いが残りますね)

シューマンがその雄大なスケールと歌心にあふれた美しい旋律を「天国的な長さ」と評したように、この交響曲は当時としては長大なのですが、それはベートーベンのように緊張感あふれる確固たる意思を感じるものではなく、音楽が自然な美しさと暖かさに満ちていて、幸福感に浸りきる快感があります。

魅力的な旋律が何度も何度も繰り返され、淡々と過ぎてゆく様は汽車の車窓から素晴らしい景色が次から次へと流れてくるのを、わくわくしながら眺めているような感じです。そしてこの歌心にあふれた音楽に浸っているとしまいには恍惚感さえも感じるほどです。

私はこの交響曲の第2楽章でオーボエが主題を吹くのを聴いて、楽器をするのなら絶対に「オーボエ」にしようと心に決めたのです。それくらい美しい天国的な音楽だと思っています。


シューベルト:交響曲第8番&第9番
カラヤン(ヘルベルト・フォン) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 シューベルト
B000I0S8BA

シューベルト:交響曲全集
スウィトナー(オトマール) ベルリン・シュターツカペレ シューベルト
B0009H9YAG


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