|
フランス・ロマン派の作曲家として知られるベルギーで生まれたセザール・フランクは、たった一曲だけ交響曲を書いています。
この交響曲ニ短調は死の2年前に書かれた、フランク畢生の交響曲だったのです。リストによって確立された「循環形式」の定型にしたがったこの交響曲は第3楽章に第1,2楽章の主要主題が再現され、全体を有機的に統合しています。とてもユニークでまた魅力的な作品です。 またリストの影響で交響詩にも興味を示し、この分野でも優れた作品を書いています。「のろわれた狩人」「ジン」「プシシェ」などはフランクの代表作とです。 現在では傑作として有名な交響曲ニ短調は、1889年のパリの初演では失敗に終わり、第2楽章でイングリッシュ・ホルンが用いられたことまで批判されたということです。 この曲で最も魅力的な部分がこの第2楽章のイングリッシュ・ホルンの独奏であるところを思うと、当時の聴衆の耳を疑いたくなりますね。 死の前年にやっと完成させた交響曲が失敗に終わったことで、失意のうちに生涯を終えたであろうことは、今にすれば本当に残念なことでした。当時のフランスではサン=サーンスくらいしか交響曲作家がいないほど、交響曲の不毛地帯で、フランクがもしドイツで活躍していたら、ブラームスのような交響曲作家になっていたかも知れません。 ふとそんなことを感じるほど、充実した交響曲なのです。 もしリスト、ブラームスがお好きでしたら、一度フランクの交響詩と交響曲を聴いてみてください。きっと感動されると思います。 フランク:交響曲ニ短調 フィラデルフィア管弦楽団 /指揮ムーティ(リカルド) ![]() 『卓上薄型水槽』AQUAVISTA100 〜熱帯魚を見ながら音楽鑑賞 ![]() |
|
2007-04-13 Fri 01:11
|
|
| 夜想曲〜Nocturne〜 |
|




