クラシック音楽ファンに贈る♪名曲案内♪
バッハの素晴らしい復元曲〜オーボエ・ダモーレ協奏曲
バロック音楽は深刻さがなく、素朴で優雅なのでいくら聴いても聴き飽きるということがありません。ヴィヴァルディ、ヘンデル、テレマンと多作な作曲家がいくらでもいるので、聴く曲に困るということはありません。

でも、最近では特にバッハをよく聴きます。。明るい調性のニ長調、イ長調の協奏曲です。ニ長調はオーボエ協奏曲で、イ長調はオーボエ・ダモーレ協奏曲です。これらはチェンバロ協奏曲からの編曲(復元?)で明るく生き生きとした音楽です。

バッハは家族で楽しむ為に、多くの音楽をチェンバロ協奏曲として編曲しているので、後世の学者や演奏家が復元を試みて、現在ではヴァイオリン協奏曲やオーボエ協奏曲、またはVnとオーボエの為の二重協奏曲などとして復元されています。

そんな中で、私の大好きなのはチェンバロ協奏曲第4番を復元したオーボエ・ダモーレ協奏曲です。この曲はピアノ協奏曲としても有名ですが、私はなんと言ってもピアノよりもオーボエ・ダ・モーレの淡い哀調を含んだ音色が一番ぴったりだと思うのです。

バッハは最初どの楽器で作曲したのか、知る由もありませんが、ここでは鍵盤楽器とは異なる魅力があることは確かです。特に第2楽章ではオーボエ・ダモーレの旋律楽器としての特性がよく生かされています。

いつもこの曲を聴くと、心がぱっと明るくなり、生きている喜びでいっぱいになります。体中の細胞に生気が漲るような気分にしてくれます。まさに音楽によるスポーツ飲料のようなものでしょうか。(ちょっと例えがおかしいかな・・・・・?)

CDではハインツ・ホリガーのソロが最も美しい演奏だと思います。


バッハ:オーボエ協奏曲集
ホリガー(ハインツ) アカデミー室内管弦楽団
B00005FF86

『卓上薄型水槽』AQUAVISTA100 〜熱帯魚を見ながら音楽鑑賞
『卓上薄型水槽』AQUAVISTA100

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ギター協奏曲の傑作〜アランフェス協奏曲
星のきれいな静かな夜には、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」が聞きたくなります。これほど美しいギター協奏曲はありませんね。
今では「恋のアランフェス」といってポピュラー曲にもなっているほどの甘い調べがたまりません。

有名な第2楽章は、まずギターのトレモノから静かに始まり、やがて鼻にかかったような音色のイングリッシュホルンが主題を奏します。そして弦楽器の伴奏にのってギターが主題を静かにくり返します。もうこの時点で、聴く者の心はスペインの澄み切った田園風景に飛んでゆくようです。

ところで、この夢のような音楽を作曲したロドリーゴは20世紀の最後の年、1999年まで存命だったことをご存知でしたか?

ロドリーゴは、1902年にスペインのバレンシア県に生まれました。3歳の時にジフテリアにかかり失明しましたが、その才能は子供の時から発揮され、パリに留学して、デュカスに師事しています。他にも「アンダルシア協奏曲」、「スペイン舞曲」など有名なものがあり、1999年、97歳になるまで存命した非常に長命な作曲家でした。

アランフェス協奏曲は彼が38歳の時に作曲されたものですが、時代は第2時世界大戦の暗い時代で、そんな時にこのような、美しい音楽が作曲されたのが不思議な気がします。

メロディや雰囲気が後期ロマン派の音楽の形をしていますが、よく聴くと、鋭い不協和音や暗く不安な時代を反映しているようなところもあり、ただのムードミュージックになっていません。

さすがはデュカスに師事したことだけはある素晴らしい協奏曲です。最初は美しいロマンティックな雰囲気で始まり、中間部では不安な心情が顔を出し、最後には心をかき乱されるほどの
悲しみに落ちてゆきます。ギターにこれほどの表現力があったのかと驚くばかりです。

普段はひとりで静かに弾く音量の小さいギターという楽器をこれほど、うまく使った協奏曲は他には見当たりません。こんなに繊細で音のバランスのいい音楽は「盲目」だったから可能だったのでは・・・と思わせるくらいです。


★ロメロ/ロドリーゴ:アランフェス協奏曲/マリナー


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歌を感じる交響曲〜シューベルト
交響曲に初めて歌を用いたのは、ベートーベンでした。合唱交響曲は音楽の最高傑作として今なお演奏され続けています。それに反して31年の短い生涯に600曲以上も歌曲を書いたシューベルトは、意外にも歌つきの交響曲を作りませんでした。

でも、私はシューベルトの「劇音楽ロザムンデ」や交響曲5番、「未完成交響曲」を聴くたびに、シューベルトは心のそこからの歌を愛した作曲家なのだなあ・・・と思います。

どの曲を聴いても、メロディが美しく暖かく、まるでオーケストラ全体で歌を歌っているように聴こえるからです。

最後の交響曲として有名な第9番(8番)「グレート」は死後10年経ってから、シューベルトの兄の家でシューマンが発見して、メンデルスゾーンの指揮の下1839年にライプツィッヒで演奏されました。(生前に発表されなかったとは本当に悔いが残りますね)

シューマンがその雄大なスケールと歌心にあふれた美しい旋律を「天国的な長さ」と評したように、この交響曲は当時としては長大なのですが、それはベートーベンのように緊張感あふれる確固たる意思を感じるものではなく、音楽が自然な美しさと暖かさに満ちていて、幸福感に浸りきる快感があります。

魅力的な旋律が何度も何度も繰り返され、淡々と過ぎてゆく様は汽車の車窓から素晴らしい景色が次から次へと流れてくるのを、わくわくしながら眺めているような感じです。そしてこの歌心にあふれた音楽に浸っているとしまいには恍惚感さえも感じるほどです。

私はこの交響曲の第2楽章でオーボエが主題を吹くのを聴いて、楽器をするのなら絶対に「オーボエ」にしようと心に決めたのです。それくらい美しい天国的な音楽だと思っています。


シューベルト:交響曲第8番&第9番
カラヤン(ヘルベルト・フォン) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 シューベルト
B000I0S8BA

シューベルト:交響曲全集
スウィトナー(オトマール) ベルリン・シュターツカペレ シューベルト
B0009H9YAG


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バッハ:シャコンヌの聴き比べ
たった一つの楽器を伴奏なしに奏でて、音の変化と変奏を繰り返し最後には、これほど聴くものを感動させる音楽を知りません。

ヴァイオリン音楽のバイブルともいえる、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの全6曲は人類が持つ不朽の傑作といえるでしょう。

特にパルティータ第2番の第5楽章のシャコンヌは有名で、この部分だけを取り出して演奏されることがあります。ピアノの伴奏がついていても、難しいのに伴奏なしに4本の弦だけでこれほど豊かな表現が出来るのか。本当に驚くばかりです。

複数のヴァイオリンが合奏しているようにも聴こえる箇所があり、ソロ楽器としては限界に挑んだ驚異的な音楽です。

技巧的にも驚くべき音楽ですが、様々な音がひとつのヴァイオリンから飛び出し、なによりも内容が素晴らしく聞き終えた後は感動で目頭が熱くなるほどです。

私は、ストコフスキーがこれをもとに管弦楽に編曲したレコードもよく聞いていましたが、原曲を聴いていてもオーケストラの楽器が鳴り響くような多彩な表現の音楽なので、この曲を編曲しようとしたのがよく理解できます。オーケストラ版は18分もありゆったりしていますが、よりいっそうバッハの壮大な音楽の世界に近づいた演奏だと思いました。

出来ることなら、2曲を聴き比べられたらもっと忘れられない深い感動を味わうことができるでしょう。

バッハ:シャコンヌ
ハーン(ヒラリー) バッハ
B0002ZF01M

トッカ-タとフ-ガ~ストコフスキ-・バッハ・トランスクリプション
ロンドン交響楽団 バッハ ストコフスキー(レオポルド)
B00005EGY4

『卓上薄型水槽』AQUAVISTA100 〜熱帯魚を見ながら音楽鑑賞
『卓上薄型水槽』AQUAVISTA100

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弦楽四重奏曲「ひばり」〜ハイドン
交響曲が作曲家にとっての晴れの舞台で発表する、よそ行きの姿だとすると、弦楽四重奏曲は個人的な思索の中における魂の告白なのかもしれません。

一切の虚構を排した、簡潔な形式と楽器編成で、よりその作曲家の個性が現れてきます。そういう点では弦楽四重奏曲というのは音楽家にとっては私小説のようなものではないでしょうか。ヴァイオリン属の4つの楽器のみで構成された四重奏曲には音楽のエッセンスが凝縮され、ひとつの小宇宙を形成しているようですね。

ところでチェンバロなしの弦楽四重奏曲はハイドンがその誕生と発展に決定的な役割を果たしました
1790年に作曲された第67番「ひばり」は無駄のない構成の中にも、美しいメロディが大らかに歌い上げられて傑作のひとつに上げられています。第1楽章の第1主題をはじめ、ひばりのさえずりを連想されるところから来た愛称で、ハイドン本人の命名ではありません。

ハイドンの四重奏曲はモーツァルトにも大きな影響を与え、モーツァルト晩年の6曲のハイドンに捧げられた「ハイドン・セット」はすでにハイドンを超える古典派の最高傑作となったのです。
その後、今度はモーツァルト刺激されたハイドンが発表した第76番以降の6曲は、最後期の交響曲にも匹敵する名作群となりました。
76番「五度」77番「皇帝」78番「日の出」79番「ラールゴ」と愛称がついています。これらがどれほど人々に愛されてきたかという証明でしょう。

このように18世紀末には完成された四重奏曲は、やがてベートーベンに受け継がれより一層の発展を見るのです。


ハイドン:弦楽四重奏曲第17番&第67番&76番&第77番
イタリア弦楽四重奏団 ハイドン
B0009N2VZA

『卓上薄型水槽』AQUAVISTA100 〜熱帯魚を見ながら音楽鑑賞
『卓上薄型水槽』AQUAVISTA100
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音による官能の世界〜浄められた夜
19世紀末に完成された、シェーンベルクの代表作「浄められた夜」ドイツの詩人デーメルの《女と世界》に感動して、それを弦楽六重奏曲にしました。

シェーンベルクは後に12音技法を使い始めて前衛的な難解な音楽に傾倒して行ったので、一般大衆の人気は受けられていませんが、年代的にはマーラー、リヒャルト・シュトラウス、シベリウスなどとはほぼ同じ世代で、彼らに比べればずっと前衛的な音楽を作曲していたことが分かります。

私は、ロマン派音楽が好きで、シェーンベルクはめったに聞きませんがこの「浄められた夜」だけは特に良く聴きます。19世紀末の退廃的な雰囲気と、むせるようなエロチシズムと浄化された精神の高まりが、曲全体を支配していて、今までの音楽にはない近代的なものを感じます。

浄められた夜・・・というのは煌々と輝く月夜のもと、二人の男女が林の中を歩みながら、女が過ちから愛のない男の子供を宿してしまったことを、愛する男に告白する。男は罪の意識で心の重みにしないでくれ、世界がどれだけ明るく輝いていることか。明るい月の光が互いの心を暖める。それはまた小さな子をも浄め、あなたはその子を私のために、私たちのものとして生むだろう・・・と答える。

簡単に訳すとこういう内容の詩ですが、詩から着想された二人の男女の対話と、二人の歩みを描写的に音楽化したものです。全曲は30分もある弦楽による交響詩になっています。

私が始めて聴いたのはカラヤン指揮ベルリンフィルの圧倒的な演奏でした。弦楽だけで演奏するのですが、ベルリン・フィルの弦楽器奏者たちがロマンティックでまた官能的な世界を作り上げており、すっかり陶酔してしまいました。これ以上ロマンティックな演奏はないでしょう。

シェーンベルク:浄夜
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 シェーンベルク カラヤン(ヘルベルト・フォン)
B00005FJ8V


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フランクの唯一の交響曲
フランス・ロマン派の作曲家として知られるベルギーで生まれたセザール・フランクは、たった一曲だけ交響曲を書いています。

この交響曲ニ短調は死の2年前に書かれた、フランク畢生の交響曲だったのです。リストによって確立された「循環形式」の定型にしたがったこの交響曲は第3楽章に第1,2楽章の主要主題が再現され、全体を有機的に統合しています。とてもユニークでまた魅力的な作品です。

またリストの影響で交響詩にも興味を示し、この分野でも優れた作品を書いています。「のろわれた狩人」「ジン」「プシシェ」などはフランクの代表作とです。

現在では傑作として有名な交響曲ニ短調は、1889年のパリの初演では失敗に終わり、第2楽章でイングリッシュ・ホルンが用いられたことまで批判されたということです。
この曲で最も魅力的な部分がこの第2楽章のイングリッシュ・ホルンの独奏であるところを思うと、当時の聴衆の耳を疑いたくなりますね。

死の前年にやっと完成させた交響曲が失敗に終わったことで、失意のうちに生涯を終えたであろうことは、今にすれば本当に残念なことでした。当時のフランスではサン=サーンスくらいしか交響曲作家がいないほど、交響曲の不毛地帯で、フランクがもしドイツで活躍していたら、ブラームスのような交響曲作家になっていたかも知れません。

ふとそんなことを感じるほど、充実した交響曲なのです。
もしリスト、ブラームスがお好きでしたら、一度フランクの交響詩と交響曲を聴いてみてください。きっと感動されると思います。


フランク:交響曲ニ短調
フィラデルフィア管弦楽団 /指揮ムーティ(リカルド)
B00005GJ49

『卓上薄型水槽』AQUAVISTA100 〜熱帯魚を見ながら音楽鑑賞
『卓上薄型水槽』AQUAVISTA100
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ワーグナー:ニーベルングの指環
ワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」は4部から成っていて、その全部を知るためには歌劇場に4晩も通わなくてはなりません。

皆さまは、この歌劇(ワーグナーは楽劇と名づけています)を全て聴かれた(またはご覧になった)ことがありますか?今ではレコードやCDで発売されているので、一度は聴かれたことがある方もいらっしゃるでしょう。

私はCDを持っていますが、全部聴いたか定かではありません。なぜなら大抵寝てしまうので・・・。聴いていてもあまりにも長いのでうつらうつらしていてほとんど覚えていないのです。また登場人物(と言うか怪物と神など)が多すぎるし筋が複雑なので、なかなか覚えられません。

こんな時には「ハイライト盤」が役に立ちますね。全体の有名なところを1時間くらいにまとめたものが出ていますが、これを聴いて大体のあらすじを把握しないといくら聴いても寝てしまうことになります。
それにしても、この楽劇を4晩も連続で演奏する指揮者や楽団員と歌手も大変な重労働だと思います。ワーグナーはよくもこんなに長大なオペラを作ったものですね。

このオペラのおおまかな筋は・・・・・
世界を征服できる力を秘めた「指環」をめぐり、天上の神と地上に住む巨人族、そして地下に住む邪悪な小人族が争うという、映画の「ロード・オブ・リング」とよく似た神話伝説が元になっています。結局は全てが滅び、新しく生まれる人間世界には「愛」のみが光り輝くというのが、この長大な物語の大筋です。

音楽は空前絶後の壮大なスケールで、音楽史上類を見ない規模のオペラなので、いつかは本場ドイツのバイロイトで全曲を(寝ることなく)鑑賞したいものだと思っています。

ワーグナー : ニーベルングの指環 (ハイライト)
クリーヴランド管弦楽団 ワーグナー セル(ジョージ)
B00005HJTY



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