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久しぶりの寒波で冷え込んだこんな日こそ、グリーグの「ペールギュント」がぴったりです。ノルウェーの文豪イプセンの戯曲に音楽をつけたこの作品は、グリーグの代表曲となっています。
ノルウェー人の性格を表したといわれる、夢想家で冒険好きのペールギュントの冒険物語ですが、舞台はノルウェーの山村からモロッコ海岸、サハラ砂漠、カイロの精神病院、アメリカの金鉱、果てには山の魔王の宮殿まで行くという波瀾万丈の夢物語です。 戯曲は荒唐無稽のものですが、これが幸いして付随音楽は変化にとんだ楽しいものになりました。そうでなければここまで有名にはならなかったでしょう。 今では組曲として何曲かまとまって演奏されますが、一番有名なのは、モロッコ海岸の朝の気分を描いた「朝」と、母の死を嘆く「オーゼの死」そして全曲の重要な部分で3度姿を現す「ソルヴェイグの歌」はこの音楽の白眉です。 私は冬になるとチャイコフスキーやシベリウスを聴きたくなりますが、どの曲を聴いても、肌さわりの冷たい寒色系の色合いがあるグリーグも冬にぴったりの音楽だと思います。 特に他の男と結婚式を挙げている花嫁”イングリッド”を略奪して山の中に逃げ込んだもののすぐに飽きて、彼女を置き去りにする時に演奏される「イングリッドの嘆き」の音楽は数ある管弦楽の中でも最も悲痛な音楽ですね。私は何度聴いても目頭が熱くなるほどです。 愛妻家で真面目人間だったグリーグが、このぺールの非道な行動に憤りを感じて、作曲の筆が滞ったという逸話も残っているほどです。 全曲を聴けば分かると思いますが、音楽は美しいのですが、とにかくこの、ペール・ギュントという男は悪い奴ですよ。
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2007-01-19 Fri 20:53
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| 夜想曲〜Nocturne〜 |
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