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今、来日しているマリス・ヤンソンスとコンセルトヘボウ管弦楽団の演奏曲目のひとつ、ドヴォルザークの新世界交響曲のCDを聴きました。
このCDは友人からいただいた03年のライヴ録音でした。私は初めてこのコンビでの演奏を聴きましたが、CDを聴く限り、コンセルトヘボウのテクニックはたいしたものですね。ライヴ録音だとは信じられないほどの完成度です。 第1楽章のフルートが奏する夢見るような第3主題が入る前などわずかにテンポを落し、思い入れたっぷりにメロディを引き出しているのは、ライヴで興が乗っているからなのでしょうか、時々テンポがほんのすこし揺れるのがたまりません。 第2楽章は、弱音器つきの弦楽器から、ほとんどため息のようなかすかな音がして郷愁をそそります。この楽章はコンセルトヘボウの弦楽器群の優秀な合奏力に感心しました。まるで夢の中にいる気分でした。 全体的に非常にデリケートな柔らかい演奏です。全ての楽器が美しく統制されていて、まったく濁りのない澄み切った音色に感動しました。 コンセルトヘボウ管はいぶし銀の響きというのでしょうか音色に品があります。聴けば聴くほど味の出てくる内容の濃い演奏です。 新世界交響曲はいままで限りなく聴いてきましたがその中でも最も美しい演奏ではないでしょうか。 ヤンソンスは長年ムラヴィンスキーに師事していたので彼の影響を大きく受けているのでしょうが、この新世界交響曲を聴く限り、師匠ムラヴィンスキーにはない優しい温かみを感じます。 また瑞々しい響きの名門オーケストラを相手にこれからも素晴らしい演奏を披露してくれることでしょうね。 ★演奏はコンセルトヘボウ管ではありませんがこれも名演です!
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2006-11-30 Thu 23:53
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ヴィヴァルディの最大の功績は、新しいヴァイオリン演奏技術を発展させたことと、後のバロック協奏曲のモデルになった「協奏曲形式」を確立したことです。
作品3の調和の幻想から8番「四季」や9番「チェトラ」などの協奏曲集を見ても、徐々にヴァイオリン技法が発展していったことが分かります。作品11,12になると完全にヴァイオリン協奏曲の形式が確立したことが分かります。 最近、イタリアのカルミニョーラがバロックバイオリンを弾いたCDが発売されましたが、6曲全て世界初録音で、ヴィヴァルディの後期の作品だということです。これを聴きましたが、ヴァイオリンの超絶技巧を駆使した、驚くべき演奏でした。 ヴィヴァルディが演奏する姿を目の当たりにした、当時の聴衆が「彼は弓の為の余地がなくなるほど、押さえ指をブリッジに近づけ、また信じられないほどの速さで奏した・・・」と述べているように、このCDの演奏も超高音のパッセージを信じられない速さで演奏しているのです。 ガット弦の柔らかい音色で、高音のヒステリックな響きが調和されて、非常に耳に心地よい音色です。ヴィヴァルディもこのように演奏したのでしょうか?縦横無尽にソロが飛び回り、またアドリブ的にトリルも駆使してひと時も気をそらしません。目くるめくアルペジオ、息をのむ技のきれ、またこの即興演奏にぴったりと付いてくる見事な伴奏。 ここで聴くヴィヴァルディはまるで、パガニーニのように響きます。 とにかく、今まで聴いたことのない衝撃的な演奏で、ますますヴィヴァルディが好きになりました。
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2006-11-30 Thu 01:00
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また「のだめカンタービレ」のことを書きます。昨日(月曜日)の第7回はまたまた面白かったですね。
漫画チックでばかばかしい設定なのですが、ついつい見てしまいます。 出演者の個性がみんな光っていて魅力的だし、また楽器を演奏する姿もウソがなく本当に弾いているように見えます。 昨日は他校の優秀な演奏者が多く集まり、新しいオーケストラを作り上げるところでしたが、中でもオーボエを吹く「福士誠治」演じる黒木が モーツァルトのオーボエ協奏曲を演奏する場面は思わず見入ってしまいました。 指使いも間違っていないし、トリルをするところまで正確にキーを操作しているのです。また演奏が終わって、ひとりで「リード削り」をしている場面など、あまりにもリアルなので驚いてしまいました。 わたしも学生時代オーボエを演奏していたので、全くその通りでした。リードは「葦」で出来ていて、何回か吹くとへたってしまって音が出なくなります。だから予備を含めて常時5〜6本は持っていなければならなかったからです。 練習時間とリード削りの時間とほぼ同じだったような記憶があります。 NHKの朝ドラの「純情きらり」では主人公の「さくら子」の夫役だった「福士誠治」が今度はまじめにオーボエ協奏曲を吹いているのにはびっくりしました。この番組を見ていた妻は「この人、きっとオーボエを本当に吹いているよ」と言ったほどです。 演奏会で弾く曲もブラームスの交響曲第1番と決まり、来週からは本格的に練習が始まるのでしょう。とても楽しみです。 この番組には全てクラシック音楽が使われていて、ファンとしては本当にうれしい一時間です。終わらないでいつまでも続いて欲しいと思う楽しいドラマですね。 すっかり「のだめ・・」ファンになってしまいました。
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2006-11-29 Wed 01:53
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作曲家にとって交響曲が外に向かっての発表の場だとしたら、四重奏曲は「日記」のようなものではないでしょうか。
そこには作家の心の中の思いを、自分に向かって語るような趣があります。ベートーベンのように苦悩にたち向かってゆき、栄光を掴み取るというような気力の充実した交響曲群にくらべて、弦楽四重奏曲はなんと優しい表情で綴られていることでしょう。 特に後期の作品は、内面を見つめた思索にあふれた作品です。第9交響曲を書き上げたあとも死の前年まで書き続けた四重奏曲は、完全に耳が聞こえなかったので心の中で鳴り響いていた音楽を譜面に現したような孤独な音楽です。 これら後期の作品を聴いていると、ベートーベンの晩年の心の内が垣間見られるような気がします。特に第14番は依頼もないのに自発的に書かれた作品で、あふれる楽想を譜面にとどめたのでしょうか、ベートーベンの寂謬感のにじみでた深い音楽です。 交響曲のイメージとは全く違うのでびっくりしてしまいますが、これが本当のベートーベンの姿ではないでしょうか?
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2006-11-28 Tue 18:16
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クラシック音楽を聴き始めて数十年になりますが、音楽の好みは驚くほど昔とほとんど変わっていません。
聴き始めた頃は通俗名曲の類を毎日聴き続け、その中から次第に自分の感性にマッチする曲が見えてきました。 あるときからバロック音楽に目覚め、オーボエやヴァイオリンなどの楽器も練習してきました。 今でもバロックから古典派くらいの狭い範囲を行ったり来たりしています。時々はロマン派、シベリウス、ドヴォルザークなどの比較的近代の曲も聴きますがやはり基本はバロックか古典派(モーツァルト、ハイドン、ベートーベン)あたりになります。 昨日は、バッハのロ短調組曲、世俗カンタータを聴き、今日はヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲を一日中聴いていました。 道でいえば、いつも歩く道なので、次第にわだちが出来て溝がどんどん深くなるようなものです。 バッハ、テレマン、ヴィヴァルディ、ヘンデルの全曲聴きたいし、またモーツァルトなどもそうです。CDで発売されている全てが聴きたい衝動に駆られています。 そのほか、ロココ時代、マンハイム楽派、などやモーツァルト、バッハ、ヘンデルの影に隠れた音楽家なども、どんどん聴いてみたいです。 こうして、いると時間が全く足りませんね。仕事もしなければならないし、睡眠もとらねばなりません。物理的に無理ですね。・・・・ これが今の私の大きな「悩みと」いえるでしょうね。
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2006-11-26 Sun 17:45
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このごろこの曲ばかりを聴いています。クラシックでは最初に好きになった曲でもあります。
中学一年生のとき、(音楽の授業で)教科書にロンドだけの二重奏の楽譜が載っていて縦笛で練習をしました。 一部と二部の旋律が対比して進行し、これがひとつになると全く違う美しい音楽になるのです。そしてレコードで全曲を聴かせてもらいましたが、ひとたび聴くなり心を捉えられてしまいました。 この世の中にはこんな素晴らしい音楽があったのだ・・・とショックを受けたのです。いまだにこの曲を聴くたび、その時の感動がよみがえります。 第一曲のフランス風序曲の荘重な序奏が終わると、軽快で歯切れの良いリズムのアレグロが続きます。フルートと第1バイオリン、続いて第2バイオリン、ヴィオラが加わって4声部のフーガが進行します。 この部分がこの曲の中心部分で全曲の3分の一ほどを占めています。 ここでのフルート・ソロと弦楽器のフーガが私は一番好きです。後にこのソロを演奏したいがために、フルートを購入して練習したほどです。 以前はある程度吹けていましたが、だめですね。何年も練習していないと満足に音は出ないし、指も回りません。今度暇なときにもう一度やり直してこの曲を完璧に吹きたいと思っています。 今はこの曲のCDを聴いて楽しんでいますが、この曲だけ何曲あるか分からないくらい買いました。ざっと思い出すだけで20種はあります。 そんな中で最もお気に入りはアーノンクールの演奏です。古楽器のひなびた音色のフルートが魅力的で遅い目のテンポのフーガは音楽する喜びにあふれています。 弦楽器の伴奏がおわり、控えめにフルートのソロが姿を現すところはたまりませんね。後の時代のフルート協奏曲よりもよほどフルートが美しく聴こえます。 ★管弦楽組曲第2番&ブランデンブルク協奏曲集
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2006-11-25 Sat 22:49
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現在最高の人気を誇る指揮者のアーノンクールが26年ぶりに来日しました。11月3日から23日の長丁場をウィーンフィルとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの両楽団を振り分けての公演でした。(ざんねんながら聴きには行っていませんが・・・)
まもなく77歳と高齢なので最後の来日公演になるかもしれませんね。 私は昔から彼の過激で前衛的な解釈のレコードを聴くのが楽しみで、毎回「今度はどんな面白い解釈を聴かせてくれるのだろうか?」と期待を持たせてくれたものです。 以前はバロック音楽専門で古楽演奏の研究に心血を注いでいましたが、この数年の活躍はめざましくウィーンフィルとのモーツァルト、ベートーベンもあり今回はブルックナーの交響曲も曲目に入っていました。 彼はいつも新しい態度で音楽に臨み、作品から常に何かを「再発見」しようとするので、どの音楽を聴いても新鮮なのです。 ヘンデルでもバッハでも何百年も前に生まれた骨董品的音楽ではなく、たった今生まれたような即興性と新鮮さがアーノンクールの魅力でしょう。 幾つになっても「円熟」などの生ぬるい域になどに入らずに、新鮮で刺激的な演奏を期待しています。
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2006-11-24 Fri 19:13
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10月からはじまった、学園クラシック音楽ドラマ「のだめカンタービレ」は本当に面白いですね!大人気の漫画をベースにコミカルに描いていてドラマファンも音楽ファンも魅了させてくれます。
登場人物も漫画チックでこんなことはありえないだろうな、という設定ですが、音楽に情熱をつぎ込む若者の一途な思いがスピーディに描かれていて一時も気をそらせません。 残念ながら第1回は見逃したのですが、第2回目の放送のとき、ベートーベンの第7番をリハーサルしていました。この曲は私も学生時代演奏したことがあるので懐かしくてたまりませんでした。 演奏する場面や練習風景はただのコメディーとは思えない迫力がありますし、また要所要所で出てくる名曲の数々につい耳をそばだててしまいます。 五〜六十人もいるオーケストラには色んな個性の連中が集まっているのでドラマのような出来事は実際にも起こりえることでしょうね。 漫画は見ていないので今後の展開は全く分かりませんが、毎週月曜日が楽しみです。 この、好男子をドラマでは玉木宏が演じていて、惚れ惚れするような指揮ぶりが見事ですね。
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2006-11-23 Thu 16:57
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今月の「レコード芸術」誌の特集はドイツの指揮者ブルーノ・ワルターでした。
昔から大ファンだった私は早速買って、ワルターの指揮するCDを聴きながら読んでいます。 この指揮者のレコードを買って感動したときにはもうすでに過去の人でしたが、コロンビア交響楽団との一連のレコード発売は死後も延々と続いていました。 CBSコロンビア社はバーンスタインと、このワルターがドル箱だったわけです。ユダヤ人であったためナチスから亡命してアメリカを活動の拠点にして多くの演奏を録音してくれたのは音楽ファンにとっては幸せなことでした。 同時代にはフルトヴェングラー、トスカニーニという巨匠がいましたが 21世紀の現在まで人気を博している理由のひとつに、ステレオ時代まで長生きして素晴らしい音質で演奏が聴けるということです。 そして、ワルターといえばマーラーで、マーラーの弟子だったのでその演奏は直伝のものでしょう。そのほかモーツァルトも有名で彼の指揮するモーツァルトはなんとやさしい響きがするのでしょうか。音楽が微笑んでいるようです。 分厚い低音部の響きの上をゆったりと高音部が響き渡ります。テンポも聞かせどころでは速くなったり、またぐっと落したりではっとさせられるときがあります。現代のドライな演奏とは全く違うぬくもりのある演奏といえるでしょう。 こんな、名演そろいですが私の一番愛している演奏はベートーベンの田園交響曲です。自然に対する感謝と崇敬の念がこれほど美しく表現された音楽もなく、またこの傑作をワルターの暖かいヒューマニズムにあふれる解釈で、聴くものの心を幸せいっぱいにしてくれます。 この本によると、62年に亡くなってしまい、予定していた録音計画にはシューマン交響曲全集、ブルックナー8番、歌劇「フィデリオ」などがあったそうです。本当に残念なことでした。
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2006-11-22 Wed 22:49
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ロシア民謡はやはり寒いときに聴くに限りますね。最近やっとロシア民謡が聴きたくなってきました。
私は昔から大好きで、音楽の時間に習ったトロイカやともしび、ステンカラージンなど今でも歌えるほどです。 ロシアの広大な土地を連想させるような、どこまでも広がってゆくメロディの美しさは格別ですね。多くは民衆の心の底からの詠嘆ですが美しい旋律にのって歌われるので聴くものの心を大きく震わせます。 レコード、CDと何枚も持っていますが、どの曲を聴いてもロシア独特の雰囲気があります。 私は専門家ではないので良くは分からないのですが、日本音階があるようにロシア音階というものがあるのでしょうか? 今年のウィーンPOのニューイヤーコンサートでロシア出身のマリス・ヤンソンスが指揮してJ・シュトラウスのロシア風ギャロップを演奏していましたがまさにロシアの音楽になっていました。 シュトラウスはロシア音楽がお気に入りで「ロシアに捧ぐ」や「ロシア行進曲」などを作曲しています。(とても素晴らしい曲です) ところでロシア民謡はやはり本場の合唱団で聴くに限りますね。地の底から湧き出るようなバスの男声、そして凛として冴えたソプラノの女声がかもし出す寒々とした広大なロシアの心象風景。 夜更けにひとり聴いていると、なぜか目頭が熱くなります。・・・・ 虐げられてきた民衆の心情が込められているからでしょうか。 ★ロシア最高の合唱団の演奏は驚異的です!!
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2006-11-21 Tue 22:50
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レコード時代こんなタイトルの演奏がたくさん出ていました。エラートというレーベルでフランスのバロック演奏の第一人者たちが録音をしていました。
例えば、ベルサイユ宮殿やサンスーシー宮殿などで夜毎、開かれたであろう演奏会の模様を再現するという、バロック音楽ファンには、たまらない企画でした。 私はこれらのレコードで、クープラン、リュリ、マレ、ラモーなどの作曲家と出会ったのです。17世紀から18世紀に渡るバロックの黄金時代の音楽にすっかり魅了されてしまいました。 そんな中で、最も印象に残っているのは「ド・ラランド」という作曲家の「王の晩餐の為のサンフォニー」という曲でした。 曲は「トランペットのコンセール」「カプリース」など全部で27曲が組曲風に書かれています。 特に「第2ファンタジー・王が度々命じたカプリース」はルイ14世がことの他お気に入りの曲だったのでしょう、こういう名前がついています。 曲は短調で書かれておりこの時代には珍しい暗い情熱を感じるほどの迫力のある音楽です。 CDではパイヤール室内管弦楽団や、レーヌ指揮のマレ・シンフォニーのが出ていましたが、今でもあるのでしょうか・・・・。 私は以前パイヤールが来日したとき放送したのをテープに入れて聴いています。 ヴェルサイユ宮殿ではこのような音楽が毎晩鳴り響いていたのでしょうね。
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2006-11-20 Mon 18:31
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凡庸な指揮者や団員から反感を買うような指揮者の下ではいい音楽が出来ないのは当たり前で、リハーサルの段階では楽団員と指揮者との丁々発止のやり取りがあるわけです。
指揮者は自分の凡庸さを悟られないように、または勉強不足を露呈しないように必死で予習をするわけです。ただ前に立って拍子をとっているだけではありません。 名を成し功遂げた名指揮者など、指揮台に上がるや否や体全体からオーラが発していて、それだけで普段よりもすばらしい音楽が奏でられるものです。 日本にも多くの名指揮者が客演にやって来ましたが、オーケストラが見違えるように世界一流のオーケストラに変身するのを目の当たりした経験があります。 マタチッチとNHK交響楽団やマルケヴィチと日本フィル、レーグナーと読売日響などこのときの演奏は今でも、名盤として残っています。 たった数回のリハーサルなのにこんなにすばらしい演奏が出来ると言うことは、的確な指摘とすぐれた指導力があるからでしょうね。 CDなで時々、名指揮者のリハーサル風景が出ていますが、トスカニーニ、アンセルメなどの手厳しい練習もあるかと思えば、ワルター、モントゥーなど和気藹々として楽しいリハーサルもあります。 厳しい中にも、なるほどなあと楽団員をうならせる鬼才といわれた、クライバーのリハーサルは微にいり細にいり徹底的に音楽を意味づける、指揮振りには驚かされました。 これではあまり多くの曲を演奏できないはずだ・・・と納得がいったほどです。 そのほか、クライーバーほどではないにもしても徹底的に音を磨き上げるチェリビダッケのリハーサルも異色のものでした。彼は長時間のリハーサルを要求するので、出来上がった音楽はまったくチェリビダッケ色に染められていて、ミュンヘンフィルが晩年の異常に遅いテンポにもきっちりあわせていたのは驚異的でした。 他のオーケストラではがたがたになっていたでしょうね。 こうして、リハーサルのDVDやCD、放送などを通じて音楽が出来上がる段階を紹介してくれるので、クラシック音楽を聴く楽しみが増えました。今後もどんどん出してもらいたいものです。 もし、私が楽団員だったら、音楽的なリハーサルをしていたバルビローリのもとでやりたいなあと思いました。彼の指揮した音楽はロマンティックで優雅ですから。 ★モントゥーの第9のリハーサルがすばらしい!
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2006-11-19 Sun 12:07
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ヴィブラートとはイタリア語で「ふるえる」と言う意味です。「バイブレーター」は英語で電気マッサージ器です。要するに何かを振動させるのです。
音楽では声や音を美しく響かせる為に用いられます。弦楽器では弦の上の指を運動させ、管楽器では腹筋で息の量を調節させて、音程の幅を持たせ音をゆすります。 歌手でも演奏家でも、このビブラートかけさせ方ひとつで目覚しい効果をあげるので多用していますが、あまりかけすぎると音楽がいやらしくなるきらいがありますね。 以前オーボエをプロの演奏家に習ったことがあるのですが、先生が見本に一音を吹くだけで見事なビブラートがかかり、たったひとつの音なのにすばらしい音楽を感じたものです。 私も真似して吹くのですがどうしても出来ません。利かせすぎると品のない音程の悪い音しか出ませんでした。プロとアマチュアの違いを実感したことを思い出します。 ところが、最近の古楽器演奏の多くはノンビブラートのストレートな表現が多くとても新鮮に感じます。 バロック時代以前は、ヴィブラートをかけなかったのでしょうか? 絵画を見るとヴァイオリン、ヴィオラなどはあごで挟むのではなく、胸のところにあてて弾いていますね。あれではヴィブラートはかけれないでしょうね。 そういう理由でバロック以前の音楽にはヴィブラートをかけないのかもしれませんが、速い曲ならともかく、ゆったりとしたテンポの遅い音楽にはヴィブラートは絶対必要ですね。 バッハのヴァイオリン協奏曲の第2楽章など、ヴィブラートを利かせて綿々と奏でて欲しいですね。
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2006-11-18 Sat 20:40
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皆さん知っていましたか?オーストリアが国名を変えたことを。
昨日テレビで見てびっくりしました。理由はオーストラリアと混同されて色んな方面に支障が出たからだと言うことです。 以下はオーストリア大使館からのお知らせです・・・・ 「残念ながら、日本ではヨーロッパに位置するオーストリアと南半球のオーストラリアが混同され続けております。 この問題に対し、大使館では過去の文献などを参照し検討を行った結果、Österreichの日本語表音表記を 「オーストリー」 と変更する旨、ご連絡差し上げます。 暫くの間はオーストリアとの併記が行われますが、徐々に「オーストリー」の名前は日本の皆様の間に浸透し、定着していくことと存じます。 皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。 2006年 10月 東京 」 と言うことです。 モーツァルトやシューベルトなどの多くの音楽家の故国の名前が変わると聞いてびっくりしましたが、「オーストリー」と聞いて・・「なんだあ〜」と言う気持ちです。 昔から「オーストリー」と呼んでいたので全く新鮮感はありません。 どうせ変えるなら音楽の国らしく「ムジークラント」くらいにして欲しかったですね。 (すみません勝手なことを言いまして)
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2006-11-17 Fri 22:41
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何百年も前に滅びたはずの古楽器が、また復刻して当時の音楽を再現してくれています。
1960年代にはコレギウム・アウレウムやバーゼルスコラ・カントゥールム合奏団などが盛んにレコード録音をしていて、現代楽器になれた耳を驚かせたものです。 今聴いてみると、現代楽器との折衷的な段階でまだ技法が徹底していないのか表現が中途半端な感じがしますが、典雅な香りが魅力的でした。 ところが20世紀末頃から、優秀な古楽器奏者および研究家がどんどん現れ興味深い演奏を聴かせてくれています。 ルネサンス、バロック時代の音楽には古楽器使用はうなずけるのですが、最近ではベートーベン、シューベルト、ベルリオーズまで範囲を広げどんどん侵食しています。 果たしてこれが正しいのでしょうか?当時の録音がないので推測するしかないのですが、当時の楽器ではどんな音がしていたのか?知るのはとても楽しいことです。 バッハ、モーツァルト、ベートーベンが聴いていたであろう音楽を知ると言うのもクラシック音楽を聴く醍醐味ですね。 私は現代楽器、古楽器どちらも聴きますが、音楽の優劣は楽器ではなく内容なので全く気になりません。 ピアノで弾くバッハのチェンバロ協奏曲のすばらしさは言葉に出来ないほどです。
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2006-11-16 Thu 20:08
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ベートーベンは音楽史上、ティンパニーを独奏楽器として扱った最初の作曲家ではないでしょうか?ハイドン、モーツァルトの交響曲ではトランペットと同時に使用して、単なる小節の拍子をとる程度の使い方でしたが、ベートーベンはこの楽器を効果的に使用しています。
第1番、3番4番とすでにソロ楽器として位置づけているし、7番では8分の6拍子のリズムを叩かせて、この交響曲の「リズムの舞踏」という称号さえ与えたほどです。 最後の9番では、第2楽章で木管楽器と掛け合いですばらしい効果を挙げています。私はこの楽章が大好きで、ティンパニーが勢い良くはじける音を聴くと気分がすっきりします。 今まで何十種類の第9を聴いてきましたが、最も鋭い硬い音がするのは、バーンスタイン指揮のニューヨークpoの演奏でした。 40代のバーンスタインが全精力を込めて指揮したこの交響曲はすさまじい迫力があります。硬い目のバチで思い切り叩かせるこの痛快さは他の演奏では味わえません。 時々、柔らかい音でドロンと叩かせる指揮者もいて、がっかりさせられます。 その他、目立たないのですがこの第九に先立つこと18年も前に書いたヴァイオリン協奏曲では、いきなり冒頭でティンパニーの4連譜で始まり驚かされます。 また運命の終楽章、レオノーレ序曲などの圧倒的なティンパニーの響きはそれ以前の作曲家とは比べ物にならないほどの充実度です。モーツァルトが”メロディの天才”としたらベートーベンは”リズムの権化”と言うべきかもしれませんね。
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2006-11-16 Thu 00:57
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最近、モーツアルトの協奏曲ばかり聴いています。
と言うのはピアノ協奏曲の全集を立て続けに2種類買ったからです。 以前から、気に入った曲をランダムに買っていましたが、出ている曲はどうしても有名曲に集中して、そうでもない曲はほとんど聴く機会がなく、知らない曲も聴きたいと言う願望が強くなりました。 初期の作品第5番6番でもすでに完成された美しさがあり、聴くたびにモーツアルトの天才ぶりが実感されました。 モーツアルトの音楽には短調は少なく、何気なく聴くと明るい清々しい音楽に感じますが、ひとたび耳をそばだてると明るさの後ろには必ず影があるように、悲しみが潜んでいます。 若いときは、モーツアルトの明るさがただの楽天的な機会音楽だとばかりだと思っていましたが、大人になるにつれて、モーツアルトの悲しみ苦しみの一端が理解できるようになりました。少しは成長したと言うことでしょうか。 まさに、モーツアルトの音楽は、さっきまで慟哭していた人が振り向くや目には涙をたたえながらも、にっこり笑射掛けてくれるようなやさしさを感じます。 神童、天才ともてはやされながら、晩年は病苦と貧困にあえいでいたとは彼の音楽からは容易には想像できません。 でも、たった2曲しかない、短調の20番と24番の曲は自らの心情を赤裸々に表わした音楽ではないでしょうか。クラシックを聴き始めた学生時代にはこの曲はモーツアルトの協奏曲の中では苦手でほとんど聴きませんでした。あまりにも暗くてモーツアルトのイメージではないと思いこんでいたからです。 実際この曲が発表されたときには、評判が悪くモーツアルトの音楽を楽しみにしていた脳天気な貴族たちには理解されず「モーツアルトの音楽は難しい」との評判が立ち、演奏会にも客が集まらなくなり、ますます貧困にあえいだと言うことです。 モーツアルトは貴族の為にではなく正直に自分の心のままに音楽を書こうと思ったに違いありません。暗くて悲しみが疾走しているような第1楽章はモーツアルトの全作品の中でももっとも、美しく悲しい音楽ではないでしょうか。 もしもう少し長生きしていれば、もっともっと自分の心に忠実な音楽を書いたに違いありません。ひょっとしたらロマン派の領域までその芸術は広がっていったかも知れません。 これらの20番、24番の短調協奏曲を聴いていてそんなことまで感じました。
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2006-11-12 Sun 22:17
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日本でも多くのヒット曲を手がけたフランスの指揮者ポール・モーリア氏が3日、死去されました。81歳でした。
これほど日本人に愛された音楽家もいないでしょうね。音楽ファンの方なら一枚や二枚のCDやレコードはお持ちだと思います。 モーリアさんはフランス・マルセイユ出身。1965年、ポール・モーリア・グランド・オーケストラを結成。68年、「恋はみずいろ」を世界的に大ヒットさせ、ムード音楽の巨匠として知られるようになりました。 指揮者、ピアニスト、作曲家、編曲家として活躍。軽快なビートとクリアなストリングス・サウンドが特徴で、日本では特に有名で1969年以来1200回もの来日公演をしたということです。 それほど日本人に愛されたと言うことでしょう。私も大好きでレコード、CDを何枚か持っています。ポピュラー音楽とまた、クラシック音楽の優雅な雰囲気の両方を持っていた優れた作曲家と言えるでしょう。 「蒼いノクターン」「エーゲ海の真珠」「涙のトッカータ」「オリーブの首飾り」「そよ風のメヌエット」など、数多くのヒット曲があり、今までどれくらい耳にしてきたか知れないくらいです。 特に「オリーブの首飾り」は手品師のバック・グランド音楽として有名でこの音楽を聴くとうきうきとした気分になります。 今日はポール・モーリアを偲んで、朝から音楽を聴いています。 映画音楽でもクラシック音楽でも、彼一流のしゃれたアレンジで原曲以上の素晴らしさに仕上げているところがこれほど人気があった理由でしょうね。 つくづく本当に素晴らしい芸術家だったと思い知らされました。
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2006-11-05 Sun 12:14
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文化の日の昨日、テレビで文化庁芸術参加「モーツアルト生誕250年目の真実」という番組を見ました。
モーツアルトの音楽にのせて天才脳の解明と、誰でも天才になれる教育法などを興味深く紹介していました。 その中で私がモーツアルトの天才ぶりに特に驚いたのは14歳のとき父レオポルドと訪れた「ヴァチカンのサンピエトロ寺院」での逸話でした。 その逸話とは・・・この寺院の「システィーナ礼拝堂」でのみ演奏されるヴァチカンの秘曲「ミゼレーレ」(アレグリ作曲1582-1652)を一度聞いたきりなのに、全曲を書き起こしたというお話でした。 この曲は門外不出で外では一切演奏されないというヴァチカンの宝なのですが、少年モーツアルトは9声部もあり全曲で11分の合唱曲を全部テープに録音するように記憶していたと言うのです。 私はこのことを知って早速、この曲のCDを探し出し聴きました。音楽は”天国からの聖なる声”と思えるほどの美しさでこの分厚い合唱に浸っていると心が洗われます。こんな音楽をヴァチカンの大聖堂で聴いたならきっと感涙にむせぶことでしょう。 ルネッサンス時代の古い曲なので単純な旋律と繰り返しが多いということもありますが、9声もある音の重なりをどのようにして暗記できるのでしょうか?驚嘆するしかありません! またモーツアルトの楽譜の多くは全く書き直しがなく、楽譜にするときにはもう完全に音楽が出来上がっているのです。天才脳だというほかありません。 それに引き換えベートーベンの自筆譜は何回も何回も書き直し、判別が出来ないほどに書きなぐられています。これを見るとベートーベンがいかに苦しみながら作曲をしたかというのが分かります。 また、ブルックナーは出来上がった交響曲がいろんな人の批判で書き直したり、他人の手で改訂版を書かれたりして、苦労して作曲したことが分かります。 モーツアルトは天才で音楽が湯水のように湧き出たのでしょうが、苦労して作り上げたベートーベン、ブラームス、ブルックナーの音楽がそれより劣るとは誰もいえないでしょう。 私はモーツアルトの天才ぶりを賞賛する反面、苦労して芸術に向かっていった多くの音楽家のほうにより共感を覚えるのも確かです。
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2006-11-04 Sat 11:41
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クラシックを身近な物に
画期的CD











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