クラシック音楽ファンに贈る♪名曲案内♪
ご無沙汰しました!台湾に行っていました
更新がだいぶ滞ってしまいました。なぜならしばらく外国にいたからです。というのは台湾の大学に留学している娘が卒業するので、式典に出席するために訪れたのです。梅雨の雨が降り続ける日本を後にして、台北に降り立つと、さすがここは亜熱帯とあって35度もあり、もうすでに真夏の天気でした。
私は十数年前から台湾には仕事で何回か来ておりおなじみの国なのですが、久しぶりに来てみてそのかわりようにびっくりすることばかりです。


まず入国の手続きの簡単さです、以前は念入りにチェックをしてなかなか列が短くならなかったのですが、ICチップ入りのパスポートのお陰か、数十秒でOKでした。その後の荷物検査もまったくないのと同じくらいスムーズに終わったのです。ただ「麻薬犬」が一人一人の荷物の匂いを嗅ぎまわっていたのが印象的でした。
以前では日本の電気製品など一つ一つ引っ張り出して、機種によって税金をかけられたのも隔世の感があります。中でも一番うれしいのは短期滞在ならビザが免除されているし何よりも対日感情が良好なのがいいですね。


さて、夕方に着いたので晩御飯を食べようと町をうろうろしていましたら、ひときわ目立つ派手な看板の店が見つかったので覗いてみると、それは回転式の火鍋(台湾式なべ料理)の店でした。日本の回転すし屋のような設計で客の前に一人用の鍋があり目の前を「牛肉、豚肉、鳥肉、マトン」や「イカ、えび。貝」などの海鮮材料が流れてきます。野菜や豆腐などの材料は別のところで皿に取り、鍋に入れて食べるようになっていました。
この暑い天気なのに店は大繁盛で週末にはいつも行列が出来るほどだと言っていました。ちょうど時間が遅かった(午後10時)ので空いるし、興味があったのでここに決めました。一人190元(日本円で約800円くらい)で食べ放題です。鍋は「たれ」が台湾式ですが、日本人にもあう料理だと思いました。娘に聞くとここにはもうすでに「回転すし」はあるし、「吉野家」「モスバーガー」「ミスタードーナッツ」などの日本の店も進出していてまったく食生活には困らないと言っていました。


夜中の12時過ぎに親子3人が家路についたのですが、町はまだまだ人で溢れかえり、お祭りのような雰囲気にびっくりしてしまい「彼らはいったいいつ眠るんだろうか?」と思いました。実に活気に溢れているのです。

折をみてまた、台湾のことをお話しようと思っております
火鍋屋の外観


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心で見た風景〜アランフェス協奏曲
ピアノやヴァイオリンに比べてギターは音量が小さく、音色も地味なので協奏曲には不向きな楽器といえるでしょう。実際ヴィヴァルディの協奏曲が有名のみであとはほとんど聴く機会がありません。
そんな中で20世紀に書かれた、このアランフェス協奏曲はギター協奏曲の傑作として最も有名です。


ロドリーゴはギターが民族楽器であるスペインで生まれました。3歳の頃病気で失明してその後苦労して、パリに留学して「魔法使いの弟子」で有名なデュカスに師事しました。

このタイトルの「アランフェス」とは、マドリード郊外の緑豊かな、中世から王の離宮や庭園が置かれていた土地の名前です。ここを訪れた盲目のロドリーゴは、美しい風景は見ることは出来ませんでしたが、それにも勝る「心の目」で感じたインスプレーションをこの曲の中に込めたのです。

細心に気配りの行き届いたオーケストレーションのお陰で、音量の小さいギターが全くオーケストラの中に埋没しないように非常にうまく作曲されています。全曲の白眉である第2楽章はイングリッシュ・ホルンのもの悲しいソロと弦楽器の静かな伴奏が「ロドリーゴ」が心の目で感じた風景を感じさせてくれます。

アランフェスの風景が聴くものの頭いっぱいに広がります。この楽章では控えめにソロを弾くギターのメロディは本当に心に響きます。ポピュラー音楽にも編曲されていてクラシック音楽に興味のない人でも知っている名曲だと思います。


またロマンティックな調べの中に師匠のデュカス譲りの近代的な響きが時折顔を出し「この曲は20世紀の音楽なんだ」と思わせてくれます。そして盲目というハンディがこの美しい内省的な音楽を生み出したのだと思わずにはいられないほど繊細な音楽です。

ロドリーゴ/アランフェス協奏曲&ある貴紳の為の幻想曲

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ヘンデル:オルガン協奏曲
バロック時代、教会音楽全盛の時オルガン独奏の曲は多く作られました。
バッハの師匠にあたるブクステフーデに代表されるように厳粛でまた敬虔な雰囲気を持ったフーガやトッカータが多く作られました。バッハもそういう教会音楽を極めて今日ではオルガン音楽の大家として有名です。
それに反して、ヘンデルのオルガン協奏曲はそんな厳粛な雰囲気は全くありません。これは主に劇場の幕間の余興として作曲されたからです。これらの協奏曲は劇場の華やかな雰囲気を掻き立てる響きに満ちています。


今日ハープ協奏曲として有名な作品4の6番を聴けば分かるようにオルガンでもハープでも通用する実に軽快な愛すべき音楽なのです。
バッハのあの重々しいコラールとかフーガとは世界が違うのです。
小回りの利く規模の小さいオルガンで美しく可愛い音色を持つこの協奏曲は、美しく微妙な音色を持ち、洗練された典雅な貴族趣味にあふれています。

初期の作品4の6曲は単純な中にも溌剌とした精神があふれているし、作品7では円熟期の彼の力量が示されています。
数少ないオルガン協奏曲の中でも、この16曲のオルガン協奏曲は音楽史上いつまでも傑作として燦然と輝き続けるでしょう。


   コープマン/ヘンデル:オルガン協奏曲全集2CD
 
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涼しい音楽〜グリーグ:ピアノ協奏曲
6月に入ってからは梅雨入り間近のうっとうしい天気が続いています。
空はいっこうにカラッと晴れずに、どんより曇って蒸し暑いこの頃です。
こんな時には、せめて「涼しい音楽」が聴きたいものです。


私はグリーグのピアノ協奏曲は非常に涼しい曲だと思っています。このグリーグ唯一の協奏曲は実に大胆に始まります。いきなりティンパニーのクレッシェンドに続く全管弦楽の強奏とともに独奏ピアノがフォルティッシモで登場します。そのあと木管楽器が抒情的なメロディを奏します。
この部分はとても印象的で、一度耳にしたら忘れられないほどのインパクトがありますが刺激的なのは冒頭部分のみであとは北欧独特の冷気を含んだ民謡風のメロディが綿々と続きます。特に第2楽章は静かな抒情的な美しい音楽です。弦楽器には弱音器をつけているのでしょうか、ちょっと鼻の詰まったようなウエットな音色がなんともいえません。

民族舞踊調の激しい第3楽章もどこか冷気を含んでいて、聴き終えたあとには
すがすがしい印象が残ります。この蒸し暑い梅雨にはぴったりの曲だと思うのですがいかがでしょうか?

   ボレット/グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲

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6月に似合う音楽は?
早いものでもう今年も半分過ぎようとしています。世間では1日から衣換えがあり一気に夏らしくなりました。今月はもうすぐ「ドイツ・ワールドカップ」も始まるのでさぞかし熱い6月になりそうです。

音楽も夏向きに代えなくてはなりませんね。さて、この時期の演奏会で取り上げる機会の多い音楽はなんでしょうか?今家にある音楽会のスケジュール・パンフレットを見てみましたが、モーツァルト、チャイコフスキー、プロコフィエフ、ラヴェルなどと別に、夏だからといって特別な企画はありませんでした。強いて言えば生誕250年のモーツァルトが群を抜いて多いかも知れません。

そこで、私が個人的な好みで6月に似合う音楽を選んでみました。
じめじめと梅雨のうっとうしい気分をすっきりとさせてくれる、清涼な空気感をも連想させる北欧の音楽がいいでしょう。まずプログラム第一曲目はアルヴェーンのスウェーデン狂詩曲「夏の徹夜祭」の白夜を想わす美しい曲で始めます。そして、北欧のピアノ協奏曲の最高傑作、グリーグのピアノ協奏曲でロマンチシズムにどっぷり浸り、後半は大自然からの贈り物シベリウスの交響曲第6番で薄暗い白夜の森にさまよっていただきます。この交響曲第6番は最後は静かに消え入るように終わるので聴衆はしばらくは夢心地からは醒めないでしょう。


そこで、これらの曲はフル・オーケストラの出番が少ないので欲求不満になりますのでプログラムの最後は盛り上がりが爆発的で情熱的なシベリウスの交響詩「エン・サガ〜伝説」で18分間の北欧情緒に浸っていただきます。・・・と私はこんなプログラムを組みましたが、実際にはこんな演奏会は絶対にないでしょうね。多分お客が入らないで大赤字になるでしょうから。

            ★夏の徹夜祭/北欧名曲集2枚組〜オーロラ
         
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光と影の交錯が魅力〜ヘンデル
ヘンデルがイタリア留学中に学んだコレッリの技法をもとに
書き上げたこの合奏協奏曲作品6は短調と長調の組み合わせの
妙が素晴らしい味わい深い作品集です。
作品3の6曲はフルート、オーボエ、オルガンなどの独奏楽器
が縦横に活躍する曲集ですが、作品6の12曲は弦楽合奏のみで
出来ています。


オーボエを吹いているときは作品3の協奏曲ばかりを聴いて
練習していましたが、その後ヴァイオリンを始めた頃は作品6の
ヴァイオリンが活躍する曲集ばかりを聴いていました。

楽譜も買って練習していた頃が懐かしく思い出されます。その頃は
マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団のレコードがベストセラーで
私も購入して聴いていましたが、やがて廃盤になり、長い間この
演奏の事を忘れていましたが、先日CD店で作品3と6の全曲盤3枚組
を見つけたのです。
早速買って聴いてみましたが、当時の思い出がよみがえり懐かしさが
胸いっぱいに広がりました。今聴いてもその新鮮な解釈と流麗な
しなやかな演奏は全然古さを感じさせません。


アレグロ、アダージョ、アンダンテと交互に現われ、まるで「光」と
「影」が交錯する様は人生をも感じさせる深遠さを持っています。
弦楽器のみの楽器編成も余分なものを感じさせない純粋な美しさ
を味あわせてくれます。バロック音楽ではあるのですが、全曲非常に
洗練されていて、全く古臭さを感じさせません。

私はこの曲集が大好きでいろんな演奏家で、楽しんでいますが、目下の
ところ、マリナー盤にぞっこんです。
(写真はマリナー盤1968年録音)

ピノック&イングリッシュ・コンサート/ヘンデル:合奏協奏曲
       
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