夜想曲〜Nocturne〜

クラシック音楽ファンに贈る♪名曲案内♪

夏至の音楽〜真夏の夜の夢

昨日は北欧の夏至のお祭りを描写した「スエーデン狂詩曲」を聴きましたが、夏至の今日はメンデルスゾーンの有名な劇付随音楽「真夏の夜の夢」を聴きましょう。

メンデルスゾーンが34歳の時、シェークスピアの戯曲「夏の夜の夢」に音楽をつけたのですが、驚くことに、序曲は17歳のとき姉と連弾して楽しむ為に作曲されたものを再利用しています。約13分ほどの堂々たる序曲には後に作曲された劇音楽の主要なテーマが見事に作られており、幻想的な雰囲気も34歳の時の作品に全く引けを取りません。

メンデルスゾーンの天才ぶりを証明する傑作ですが、弦楽の為の交響曲も少年時代に12曲も作っていてなかなかの名曲です。まるでモーツァルトのように若くして才能を発揮した天才だったのでしょう。私はスコットランド、イタリア交響曲は大好きで折に触れて聴きますが、もっと長生きして多くの作品を残してくれなかったことが悔やまれます。38歳で亡くなったのは早すぎます。

さて、夏の夜の夢ですが全編、物憂げな妖しい雰囲気が支配しており幻想的な夢の世界に遊ぶかのようです。時間の関係でよく組曲だけが紹介されますが、全曲をお聴きになってください。次から次へと親しみやすいメロディがあらわれうっとりさせられます。

序曲についで長い「夜想曲(約7分)」は全曲の白眉ではないでしょうか?ホルンの4重奏が奏でる柔らかい夜の音楽はロマンティックの極みだと思います。そしてこの音楽の唯一現実的な音楽、「結婚行進曲」が始まります。それまでベールに包まれてもやもやした雰囲気がこの曲により一気に明るく現実の世界に戻るようです。

結婚行進曲のみ単独で演奏されることが多いのですが、全曲の中で聴くと、ひときわその鮮やかさが際立ちます。

私はプレヴィン指揮ウィーンフィルの全曲盤を聴いて楽しんでいます。この他クレンペラーやクーベリックも素晴らしい演奏をしています。

今日は「夏至」ということで、この日の真夜中に起こるどたばた劇を音楽にした「真夏の夜の夢」を聴いてみました。


メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」

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アルヴェーン:スエーデン狂詩曲「夏至の徹夜祭」

明日は夏至です。一年で夜が一番短い日です。日本でも夜の7時過ぎまでは明るいので、ついついまだ夕方かな?と勘違いしてしまいます。
北欧では一日中太陽が沈まない「白夜」という現象が起こります。夕方のように薄暗くなったかなと思ううちにまた太陽が昇ってきて昼間になります。こんな日が続いたら、日本人だったらほとんどの人が寝不足になるでしょうね。

北欧では一日中太陽が沈まない、この夏至の日には各地で真夏を祝うお祭りがあるそうです。
どんなお祭りか行ったことがないので想像でしか分かりませんが、その時の雰囲気を音楽にしたものがあります。

スエーデンの作曲家アルヴェーンのスエーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」という音楽です。約15分ほどの管弦楽曲で北欧の清涼な空気までも感じる爽やかな音楽です。音楽は開始するなり、弦のピチカートに乗ってクラリネットのソロでどこかで聞いたことのあるメロディーが登場します。どこかというのはテレビのコマーシャルなどでよく使われているからどなたでもきっとご存知だと思います。そのあといろんな楽器がそのメロディを引き継いでどんどん盛り上がってゆきます。お祭りが最高潮に達したのが分かります。

中間部では徹夜祭のしばしの休息の場面を想像させる静かな音楽に変わり、薄暗くなった森の向こうにかすむ太陽が地平線を移動するかのようです。そのうちまた太陽は昇りだしあたりはどんどん明るくなってゆきます・・・・。そんな不思議な風景を音楽で描写したかのようです。

最後にはテンポアップしてまた素朴な踊りが始まります。一日中夏至の太陽を身体いっぱいに浴びて踊り明かす北欧の人々の喜びの歌が聞こえてきそうです。

20世紀に書かれたこの曲は現代的なポップス音楽の要素もありとても親しみやすいメロディにあふれています。日本ではあまり有名でない音楽家ですが交響曲などの作品もありこれからは徐々に知られるかもしれません。CDはやはり北欧の演奏家のものが多く出ています。


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辻井伸行〜ロックフェラーの天使の羽

うつらうつらと惰眠をむさぼっていた早朝、夢の中でどこともなく美しい音楽が流れてきました。あまりにも美しいのでしばらくは聴き入っていました。

そのうち、夢から覚めて周りの様子が分かってきたのですが、ちょうどテレビのニュース番組で辻井伸行氏をゲストに招いて、彼の作曲した「ロックフェラーの天使の羽」というのを生演奏していたところだったのです。

隣の部屋で家族が見ていたテレビから流れてきたその音楽は、天国からの音楽のようでした。
隣の部屋からのささやかな音量の為でしょうか?それとも彼のピュアーな心が癒やしの音楽を作らせたのかわかりませんが、本当に気持ちがよかったことは確かです。

クライバーンコンテストで優勝したということは人並み外れた才能の持ち主だとは証明されていますが、(その後 彼を紹介するテレビ番組で知ったことですが・・・・)
コンクールの期間中、会場の近くの一般家庭にホームステイをするのが決まりになっていて、(そこの主人が言うには)普段は近所迷惑を考えて、ピアノの練習時には窓を閉め切ってやらせるのですが、彼の場合近所に住む人たちから、音が聴こえるように窓を開け放してくれるようにと強い要望があったそうです。

また、彼が練習するスタンウェイのピアノの下で飼い犬が、うっとりしたような表情で一日中聞いていたということです。家の主人は、彼が日本に帰ったあと犬がストレスにならないだろうかととても心配していると語っていました。

人間だけではなく動物にも感じられる癒しの音楽とは・・・モーツァルトの「魔笛や魔法の鈴」のようではありませんか。あのオペラで奏されるこれらの楽器の音が悪人や野獣の心さえも純化させるように、彼の作曲した曲にはフィーリング(癒し)の力があるのでしょう。

また、テレビで生演奏の様子を見ましたが、指が生きているように鍵盤の上を自由自在に動きまわり、身体をリズムに合わせて揺らせる様は本当に音楽が好きなのだなあと思わせてくれます。

彼の演奏したCDは今よく売れているそうですが、彼の作曲家としての才能も素晴らしいものがありそうです。これからも作曲・演奏ともおおいに楽しみな音楽家です。

■Debut〜辻井伸行/2CD【debut】自作オリジナル曲も収録!
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stars本当に感動しました
starsピアノの音を楽しむ。
stars眼を閉じて聴いてみるのもいいかも…。
starsそこまで・・・
starsコレからが楽しみなピアニストだ。

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没後250年〜ヘンデル合奏協奏曲

今年はハイドンの没後200年だと思ったら、ヘンデルも250年の記念イヤーになるのですね。
バッハと同い年生まれで9年長生きしたヘンデルは、晩年イギリスに帰化したのでバッハとは全く違う環境で過ごしたことになります。実際その作風はバッハとは対照的なオラトリア(オペラ)や器楽曲で活躍しました。

記念イヤーということで、盛んにオラトリアなどが発売されていますが、日本語歌詞対訳が付いていないので、買うのを躊躇しています。過去何点か買いましたが、筋が分からない、歌が分からない、では2時間が苦痛です。さすがに音楽は素晴らしいのですが、何を歌っているのか分からないのでは途中で興味が薄れてしまいます。

こんな記念の年こそ、歌詞対訳付で安く出してくれれば嬉しいのですが、まだ今まで聴いた事のないオラトリアの日本語対訳盤が発売されることはほとんど期待薄ですね。

さて、私はヘンデルで一番好きなのは合奏協奏曲作品6です。イタリア留学中にコレルリのスタイルを学び、それを基にして合奏協奏曲作品3と6を書き上げました。
作品3はリコーダー、フルート、オーボエなどの管楽器、オルガンのソロもありますが作品6では12曲全て弦楽器のみの編成になっています。

ではこの曲集はヴァイオリン協奏曲かというと、ソロ部分がなく全てが合奏で、ヘンデル独特ののびやかな情感と明るい作風が全曲にあふれています。この曲集はヘンデルの代表作だけでなく「合奏協奏曲」という分野の最高傑作ではないでしょうか。

私は、ベルリンフィルのような大オーケストラ演奏から、室内合奏団、または古楽器オーケストラなどいろんな演奏のCDを持っていますが、どの演奏を聴いても素晴らしいと感じます。
長調、短調と交互に現れて曲想が変化に富んでいるので全12曲全てが聴き飽きるということがありません。

ところで、数ある名演の中で一番気に入っているのは、目下のところ「イタリア合奏団」の演奏です。響きは柔らかく、ふっくらしていてヘンデルの微笑さえ感じる素敵な演奏です。



ヘンデル:合奏協奏曲集 作品6(全曲)/イタリア合奏団[CD]

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祝クライバーン・ピアノコンクール優勝!

今日、ニュースで日本人・辻井伸行氏がヴァン・クライバーン・ピアノコンクールで優勝したというのを知りました。日本人では初めてだということでした。
これだけではそんなには驚かないのですが、彼は生まれつきの盲目だと知って、本当にびっくりしました。

ニュースで知ったのですが、生後8ヶ月のときショパンの英雄ポロネーズを聴いている時が機嫌が良かったそうです。それもブーニンの演奏でなくてはダメだったとか。天才こそ真の天才を知る・・・ということですね。また彼が2歳の時、母親が口ずさんでいたジングル・ベルの歌に、あわせてベビーピアノで演奏したということです。それも十本の指で・・・。このとき母親は赤ん坊の後ろに光を見たと言っていました。

まさに神に選ばれた神童ではありませんか。目が見えないというハンディを乗り越えて世界的なコンクールで優勝するなんて、本当に想像を絶する努力があったのでしょう。またここまで支えてきた両親や音楽の教師に頭が下がる思いです。
彼の今後の活躍が楽しみです。

ユーチューブで映像がありましたので、どうぞ彼の天才を感じてください。



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